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保存液に浸せば戻った!? そのカラコン、使って大丈夫?

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ワンデイのカラコンよりも、マンスリーのカラコンの方がコスパが良く種類も豊富な為、使用されている方も多いのではないでしょうか。毎日しっかり保存液で洗浄し、使っているのであれば乾燥する事はないでしょう。しかし、遊びに行く時にだけ使うカラコン、仕事以外の時しか使わないカラコン、といったように、日常的に使っていないカラコンだと、いつの間にか保存液が乾いてしまってカラコンそのものがカピカピに……という事もありますよね。それを「保存液に浸して数時間放置すると復活する」と言って、そのまま使っている人も居るようです。SNSでもそのような発信している人を見かけます。そういった発信を鵜呑みにして、貴方も使い続けてはいませんか?その安易な考えが、最悪のケースを招く事もあるのです。
まず大前提として、一度乾いてしまったカラコンが完全に戻る事はありません。保存液に浸す事で、確かに見た目は戻ったように見えますし、付けても違和感は感じないかもしれません。ですが、問題は見て分かる部分ではない、品質にあります。一度水分が抜けてしまった時点で、そのカラコンの品質は劣化してしまいます。後から保存液に浸し、水分を補給させた所で、品質が戻る事はないのです。そのようなカラコンを使用し続けてしまうと、当然目に良くありません。眼球を傷付けてしまう事や、殺菌が繁殖してしまい眼病になってしまう事も考えられます。
実際、カラコンの使用方法を誤った為に、眼障害で眼表面の角膜への炎症、最悪の場合は失明に至った人も居ます。これはカラコンだけに限らず、通常のコンタクトでも言える事です。ですが、眼科で安全な製品を購入し、教えられる使用上の注意点や製品への知識がある人と、通販などで購入し、何の説明も受ける事なく使っている人では、どちらの方が誤った使い方をする可能性が高いかは一目瞭然でしょう。使用方法を調べず楽観的に使っていた結果、目が見えなくなってしまっては本末転倒です。そのため、「マンスリーのカラコンが乾いてしまったらどうすれば良いか」ではなく「マンスリーのカラコンを乾かないようにする為には」と考えるべきだと思われます。
では、カラコンを乾燥させないために気を付けるべき点ですが、長時間の使用を避け、就寝前にはカラコンを外して保存液に浸しましょう。定期的に洗浄をし、菌の繁殖も防いで下さい。カラコンの使用中に、コンタクト専用の目薬で潤いを補充してあげる事も大切です。これらは、カラコンを長持ちさせる為だけではなく、使用する目にとっても大切な事です。快適にカラコンを使用し、過ごせるよう心掛けましょう。

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